お家で薬膳

国際薬膳調理師がお家で作る、薬膳料理や中国家庭料理を紹介する、「レシピブログ」です。

天麻川芎白芷魚頭湯

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生薬である天麻(テンマ)、川芎(センキュウ)、白芷(ビャクシ)等と魚の頭を組み合わせた、本格的な薬膳スープです。

スープの主な効能は、

  • 行気活血→行気薬と活血薬を用い、気滞血瘀(気が滞り、血の運行を推動できず、血が停滞している状態)による病態を治療すること。
  • 祛風止痛→めまい、ふらつき、けいれん、ひきつり、手足のふるえ等を、引き起こす風邪(ふうじゃ)(多くは、肝の機能不全により、おこる内風)を取り除き、頭痛等の痛み、疼痛等を、止める。

となります。

メインの生薬の効能は、

〈天麻〉

  • 熄風止痙→めまい、ふらつき、けいれん、ひきつり、手足のふるえ等を、引き起こす内風(風邪)をしずめ、ひきつけや痙攣等を止める。
  • 平肝潜陽→肝腎陰虚によって虚陽が上逆したものを、治療する方法。

〈川芎〉

  • 行気活血→スープの主な効能と同
  • 祛風止痛→スープの主な効能と同

〈白芷〉

  • 解表→体表を開いて、浅い部分にとりついた邪を取り除く。
  • 祛風燥湿→めまい、ふらつき、けいれん、ひきつり、手足の震え等を、引き起こす内風(風邪)や、燥邪(陰津の消耗や損傷により、出現する燥証)、湿邪(脾腎陽虚のために、水湿の運化が悪くなり、水湿が内停することにより、生じる病証)を取り除く。
  • 消腫排膿→腫れ、浮腫みを取り、膿を排出する。
  • 止痛→痛み、疼痛などを止める。

となります。

春に負担のかかる肝機能の対策となる「平肝」や春の邪気と言われる風邪を取り除く「袪風、熄風」 などの効能を持つことからも、春先の薬膳スープとして、お勧めです。

 

〈作り方〉

  • 魚頭     100g
  • 豚肩ロース  60g
  • 天麻(戻し)   4g
  • 川芎     2g
  • 白芷     2g
  • 山薬     2g
  • クコの実   2g
  • 龍眼肉    2g
  • 紅棗     2g
  • 陳皮     少々
  • 生姜薄切り  3枚

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  1. 魚頭は、鱗を取り除きます。豚肩ロースは、3㎝程度の塊に、切りにします。天麻は、一晩水につけたものを、薄切りにしています。棗を半分に、カットします。
  2. 鍋に、600~700gのお湯を沸かし、材料すべてを入れます。
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  3. 蓋をして、軽く沸いてる状態で、45分。蓋をとり、蒸発した分の水を足します。
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  4. 再度、蓋をして、軽く沸いてる状態で、45分。蓋をとり、蒸発した分の水を足し、再沸騰してから、塩で味付けします。
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