中国南方で作られる東坡肉(皮付き豚バラ肉の角煮)「南乳扣肉」の『お家版レシピ』を紹介します!
南乳は、豆腐を紅麹で発酵させた調味料です。煮込み料理の他、揚げ物や釜焼き料理の隠し味に活用したり、お粥に添えたりもします。
薬膳効能
【豚肉の効能】
「滋陰」体内水分等を補充する働き。
「補気」気の活動が不足した状態を改善する働き。
「補血」血の栄養分等が不足した状態を改善する働き。
「補腎」腎機能を温め、その活動を活発にする働き。
【効能の解説】
身体に潤いをもたらす「滋陰」の働きは、肌の乾燥・喉の渇き・空咳などの対策となります。
生命活動を維持するために重要となる、気・血の状態を補う「補気」「補血」の働きは、病後の体力回復・虚弱体質の体質改善・産後の母乳不足などに良い影響を与えます。
成長・発育・生殖を主る腎機能の活動を補う「補腎」の働きは、滋養強壮、精力増強などに繋がります。
レシピの主材料である『皮つき豚バラ肉』は、これらの効果が期待出来る食材となります。その他にも…豚皮に豊富に含まれるコラーゲンは美肌効果に…脂分は腸の潤滑油となり便秘対策に…などの効果も期待出来ます。
材料
- 皮付き豚バラ肉 1kg
- ほうれん草 1束
- 長葱の青い部分 2キレ
- 生姜スライス 2枚
(調味料)
- 南乳 80g(固形60g、汁20g)
- 醤油 15g
- 砂糖 45g
- 水 550g
- 日本酒 50g
- 老抽(中国醤油) 適量
- 水溶き片栗粉 少々
作り方
- 皮付き豚バラ肉を、幅7cmほどにカット。
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、1.の皮つき豚バラ肉を蓋をして弱火で1時間茹でる。
- 2.の皮つき豚バラ肉を取り出し、バットに移しフォークで皮目を刺す。(焼く工程での破裂を防ぎます)
- クッキングペーパー等で3.の皮付き豚バラ肉の水分を拭き取り、老抽を皮に数滴たらし、クッキングペーパー等で均等に塗る。
- フライパンを良く温め、弱火でじっくり4.の皮つき豚バラ肉の皮を焼く。
- 冷水で流し、冷めてから1.5㎝の厚さにカット。
- 南乳の固形分をスプーン等で潰しておく。鍋に水、日本酒を合わせて沸かし、南乳、醤油、砂糖、長葱の青い部分、生姜スライスを加える。
- 6.の皮付き豚バラ肉を加え、落とし蓋をして、さらに蓋をして弱火で1時間煮込む。
- 8.の皮付き豚バラ肉と、茹でたほうれん草をお皿に盛り付ける。煮汁を適量の水でのばし、水溶き片栗粉少々でとろみをつけ、具材にかける。