台湾の屋台飯としても知られる、薬膳スープ「十全大補湯」のレシピです。
薬膳効能
十全大補湯は、当帰・川芎・白芍・熟地黄・人参・白朮・茯苓・甘草・黄耆・肉桂の十種生薬が、基本の組み合わせです。
当帰・白芍・熟地黄は、補血薬に分類され、血の栄養不足等を改善する働きがあります。川芎は、血の循環を良くする働きがあり、この4つの生薬は、血に良い組み合わせです。
人参・白朮・甘草は、補気薬に分類され、全身を覆う気を補い身体を元気にする働きがあります。茯苓・白朮は、脾の活動を改善し消化促進の働きや、下痢等の原因となる湿邪を排出する働きがあります。この4つの生薬は、脾胃の不調からくる気虚に良い組み合わせです。
温裏薬に分類される肉桂を含め、十種生薬のうち七種は、温熱性の特徴があり、身体を温める効果もあります。
貧血・食欲不振・冷え性の対策、疲労回復の効果…等が期待出来るスープです。
材料
- 骨付き鶏モモ肉ぶつ切り 2本(600g)
- 桂枝 5g
- 党参 5g
- 当帰 3g
- 川芎 3g
- 白芍 3g
- 熟地黄 3g
- 人参 3g
- 白朮 2g
- 茯苓 3g
- 甘草 2g
- 黄耆 5g
- 紅棗 2ヶ(10g)
- 枸杞 10g
- 生姜薄切り 4枚
作り方
- 当帰・川芎・白芍・熟地黄・人参・白朮・茯苓・甘草・黄耆・桂枝・党参をお茶バックに入れる。
- 鍋にお湯1.6kg、日本酒100gを入れ沸かす。骨付き鶏モモ肉を加え、弱火で3分煮込み、灰汁を取り除く。
- 2.の鍋に1.のお茶バックに入れた生薬、紅棗・枸杞・生姜薄切りを加え、弱火で蓋をして2時間煮込む。
(5分後)
(1時間後)
(2時間後) - 塩小さじ1/4で味付け。