「当帰生姜羊肉湯」は、漢の時代に書かれた中医学の文献『金匱要略』に記載されている冬の薬膳スープです。この薬膳スープに棗・陳皮・クコの実を加え、食べやすくアレンジしたレシピの紹介です。
薬膳効能
生薬『当帰』は、補血薬に分類され、血の栄養等が不足した状態を改善する働き「養血」…気・血の循環を活性化する働き「行気活血」…等の効能を持ちます。
『生姜』は、温めることで、寒邪を取り除く働き「散寒」…脾胃を温め、その活動を高める働き「温中」…等の効能を持ちます。
『羊肉』は、脾胃を温め、その活動を高める働き「温中」…腰や膝を温める働き「暖腰膝」…気の活動が不足した状態を改善する働き「補気」…等の効能を持ちます。
当帰生姜羊肉湯は、気・血を補いその循環を活性化させ、身体を温める等の働きがあるスープです。冷え性、貧血の対策…疲労回復、産後の体力回復等に効果が期待出来ます。
材料
- 当帰 20g
- 紅棗 3ヶ(12g)
- 陳皮 少々(1片)
- クコの実 5g
- 生姜 35g
- ラム骨付き肩ロース 4キレ(550g)
作り方
- 当帰を、お茶パックに入れる。
- 鍋にお湯1.6㎏を沸かし、ラム肉を加える。3分程中火で煮込み、灰汁を取り除く。
- 残りの材料を全て加え、蓋をして弱火で90分煮込む。
(3分後)
(45分後)
(90分後) - 塩小さじ1/4で味付け。(味が物足りない時は、旨味調味料・砂糖を一つまみ足す)